内視鏡検査及び手術。胃、大腸、食道、十二指腸。芦屋駅近く(大阪駅から新快速で13分)の消化器科内視鏡専門クリニック。
全く苦痛のない検査をします。
  • 内視鏡的洗浄液注入法

    内視鏡的洗浄液注入法とは

    大腸内視鏡検査では胃腸に残っている内容物を約2Lの腸管洗浄液を飲用して洗い流す前処置が必ず必要です。この腸管洗浄液は患者様によっては非常に飲み辛い事があります(三戸岡院長自身も全量飲用は無理で7割が限界)。このような患者様のために三戸岡院長が考案し2010年1月から行っているのが内視鏡的洗浄液注入法です。

    院長がこの方法を考案したきっかけは一人の80代の女性患者様から「もう10年以上先生の大腸検査を受けているが、検査そのものはまったく苦痛がなく楽だが、前処置の洗浄液を飲むのは年をとると共に本当にしんどい!先生なんとかなりませんか?」との言葉をいただいた事です。勤務医時代に脳卒中で寝たきり状態で洗浄液を飲めない患者様に大腸検査をしなければならない状況があり、洗浄液を内視鏡を通して胃腸に注入し検査を完了した経験があったことを思い出しました。簡単にいえば通常検査当日の午前中に患者様ご自身でお飲みいただく腸管洗浄液を内視鏡(細径の胃カメラ)を通して軽い鎮静剤投与で寝ている間に全量小腸と胃内に注入する方法です。注入後約1時間で排便が開始しクリニック内のトイレに行っていただき約3時間で排便は透明になり前処置は完了します。直接内視鏡で見ながら注入するため無理な注入にならず安全です。この80代の患者様が一例目となり現在まで約100名の患者様(2013年3月現在)に行っておりますが全員から非常に楽だったとの印象をいただいています(アンケート調査から)。問題となる様な副作用は1例もなく、この方法で大腸検査を受けられた患者様は必ず次回も注入法を選択されています。

    強いて一つディメリットがあると言えば午前の注入で一度軽い鎮静剤投与があり、前処置完了後の大腸検査時にもう一度鎮静剤投与を受けるため、一日で2回の鎮静剤投与がありクリニックでの滞在時間が長くなる事です。前処置完了後検査開始時間まで時間がある場合は一時的に外出も可能でコーヒー、紅茶などの検査に支障のない物の飲用はOKです。この方法を使いますと前日の制限(夕食を低残渣食、朝と眠前に下剤服用)を守って朝当院に来ていただければ約6時間のクリニック滞在(たとえば午前8時30分来院、午前9時注入法開始、12時検査開始、午後1時検査終了、覚醒後午後2時30分結果説明)で胃+大腸検査(治療を含む)をすべて終了しお帰りいただくことも可能です。

    洗浄液を飲むことがいやで大腸検査を避けている患者様
    是非当院にご連絡ください。

    内視鏡的洗浄液注入法の解説